トラック事業の経営者や経理担当の皆さんは、常日頃から「トラックの燃費向上と経費節約」を考えていることと思います。
今回は、タイヤとホイール専門店の目線から、トラックの燃費節約方法をまとめました。
経費節約に頭を悩ませている事業者の方は、ぜひご参照ください!
燃費向上には「6つのポイント」がある
燃費向上の方策として考えられる手段を、まずは6つ紹介します。
- 適切な整備・定期点検の実施(エンジンオイル、タイヤの空気圧)
- 運転テクニック
- エアコンの使い方
- 給油は決まったスタンドで会員価格で利用
- 走行距離ロスを無くすためにできる多数のこと
- やっぱりタイヤ選びで燃費は変わる!
このような内容が考えられます。
1〜4までは一般のドライバーにもよく知られている方法ですが、5番目については意外と見落としがちな手法かもしれません。
最後の6は、「燃費をおさえるならタイヤ選びが重要でしょう!」というタイヤ・ホイール専門店ヘラクレスがもっとも主張したいポイントです。
それでは詳しく説明していきます。
1.まず整備!エンジンオイルとタイヤ空気圧の定期点検を
自動車のエンジンを心臓とするなら、エンジンオイルは血液です。金属摩擦を減らしてエンジンを動かす「潤滑油」として機能し、ヒートしたエンジンの熱を下げるなど、さまざまな働きでエンジンの機能を支えています。
エンジンオイルは使っていくうちに劣化するもので、そのまま使い続けていると、当然エンジン性能は低下し、燃費にも悪影響が出ます。
定期的に粘度や汚れを点検し、劣化が進んだものは交換する必要があります。
タイヤの空気圧も同様です。空気圧が低くなると、走行が安定しないため、燃費が悪くなります。
そのまま放置していると、タイヤの劣化進行が早まり、偏摩耗やパンク、バーストにまでつながる恐れもあります。
2.運転テクニックで燃費向上をはかる
急発進、急停車、急ブレーキ、急加速などは燃費の悪化とともにタイヤの劣化も早めます。
現場をしばらく離れるときは、こまめにエンジンを切って無駄なアイドリングを最低限におさえることも重要です。
また、意味なくスピードを出しすぎるのも燃費悪化の一因です。
3.エアコンの使い方と日よけスポット探し
エアコンのクーラー機能はエンジンに大きな負担をかけるので、車から離れるときはエンジンとエアコンを切り、涼しい山道を走るときは窓を開けて走るなど、節約を工夫したいところです。
トラックは車体が非常に大きいので困難かもしれませんが、移動中に日陰の休憩スポットを見つけたら、日よけにぜひ利用しましょう。
暖房の場合はエンジンの余熱を利用するので、クーラーほどの燃費はかかりません。
4.給油スタンドの統一とルート上の所在地を把握して燃料費を節約する
一般のドライバーも同じような工夫をしていると思いますが、事業所単位で使用する給油スタンドを統一し、会員価格で軽油やガソリンを利用すれば経費削減につながります。
途中でガス欠にならないよう、運送ルート上のどこに所定の給油スタンドがあるのか、事前のチェックと事業所内で情報共有しておくことも重要です。
5.走行距離ロスを避けるためにルートや場所の共有、引き継ぎをしっかり実施する
同じ運送先、同じルートを毎日同じドライバーが運転するのであれば、悪天候や突発的な事故が発生しないかぎり、走行距離や燃料費のロスはほとんど発生しません。
しかし配送先が多岐に渡り、ルートの選択肢も多数あって、複数のドライバーが入れ代わり立ち代わり担当するといった場合は、多くの情報を全体で共有し、適切な選択が誰でも簡単にできるように整備しておくことが重要です。
メンバー間の適切な情報共有がなされていないと、走行距離のロスはあっという間に膨れ上がってしまいます。
- 運送先の住所
- 社名・担当者名
- 駐車場所・休憩場所
- ルートについて(混みやすいルートと時間帯・高さ制限があるポイント・雨で悪路になりやすい道・事故多発ポイント)
とくにトラック特有の問題である「高さ制限」については、トラック専用のカーナビ・アプリ等を駆使した情報の事前チェックと共有が必要です。
また、これらの情報は、現場の関係者だけでなく、管理する側も把握しておくと無難です。ドライバーの問い合わせにも迅速に応答できるので、燃料費のロスを未然に防ぐのに役立つでしょう。
6.やっぱりタイヤ選びが重要なんです!!
さまざまな燃費向上の手法をご紹介してきましたが、やはりヘラクレスが皆さんにお伝えしたいのは、「燃費向上のためにはタイヤ選びが重要!」ということです。
皆さんもよく耳にしたことがあると思いますが、「低燃費タイヤ」とは、JATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)が策定したグレーディングシステム(等級制度)で低燃費性(転がり抵抗性能)と安全性(ウエットグリップ性能)がそれぞれの基準値をクリアしているタイヤのことです。
「転がり抵抗性能」と「ウエットグリップ性能」はグレード(等級)分けされ、タイヤにはラベル表示がされています。
どのタイヤにもラベル表示はあるのですが、このうち「低燃費タイヤ統一マーク」が表示されるのは、「転がり抵抗性能」の等級がAAA・AA・Aに該当し、「ウエットグリップ性能」の等級がa・b・c・dに該当するものだけです。
ダンロップの低燃費タイヤ解説ページによれば、タイヤの燃費に対する寄与率は、クルマが一定速度で走行しているときで20~25%、加速抵抗が多い一般市街地で7~10%程度、タイヤの転がり抵抗を20%低減した場合、寄与率を10%として計算すると、燃費が2%(20%x10%)向上することになる、と書かれています。
低燃費タイヤを使い続けることで、燃費を向上させ、年間で考えると大幅な経費節減につながる、ということです。
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