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タイヤに求めるのは「耐摩耗性」or「低燃費」?

2020年4月2日

耐摩耗性or低燃費

トラックタイヤを選ぶときに、まず価格をチェックする方が多いと思います。その次に気になるのは「どのくらい長持ちするのか」「燃費はよくなるのか」といった、ランニングコストにかかわる部分ではないでしょうか。

今回は、トラックタイヤの「耐摩耗性」「低燃費」について、選び方のポイントをご紹介いたします。

「耐摩耗性」を選ぶときのポイント

トラックタイヤは決して安い買い物ではないため、「どのくらい長持ちするのか」という点は、とても気になりますよね。トラックタイヤの寿命を左右するのは「摩耗」です。「耐摩耗性」を重視してトラックタイヤを選ぶ場合、どのようなポイントに気をつければよいのでしょうか。

今回は「高密度ゴム」「接地圧の均一化」の視点で確認する方法をご説明します。

「高密度ゴム」

トラックタイヤは、走行するたびに重さで変形し、地面との摩擦で発熱するものです。それを何度となく繰り返すことで徐々に劣化が進みます。長い距離を走れば走るほどタイヤの表面はすり減ってしまうのです。

すり減り対策には「高密度ゴム」を使用したタイヤを選ぶといいでしょう。混ぜものは乗り心地を良くしたりタイヤの価格を下げたりするためですが、それが原因で摩擦が起こりやすくなるといわれています。

さらに、「激安タイヤ」と呼ばれるようなトラックタイヤは、ゴムの比率が少なく混ぜものが多いため、すぐすり減ってしまうケースが多くみられます。

摩耗からトラックタイヤを守り、長く安全に使用するためには「高密度ゴム」タイヤは書かせないポイントなのです。

「接地圧の均一化」

トラックタイヤが何らかの理由で、不均一に摩耗してしまう状態を「偏摩耗」といい、さまざまな負担が一部に掛かることで起こります。

偏摩耗のしにくいトラックタイヤのポイントは「接地圧の均一化」。トラックタイヤが均一に地面に接することで、偏摩耗の発生を防ぎ耐久性にも繋がります。
他にも、空気圧の管理をする、ローテーションを定期的に行い「偏摩耗」対策をしましょう。

トラックタイヤに偏摩耗が起きると、運転が不安定になったり、燃費に悪影響が出たり、トラックタイヤの寿命自体も縮めてしまいます。経費削減のために、偏摩耗対策は欠かせないポイントなのです。

【耐摩耗性対応タイヤ】
225/80R17.5 ミックス溝|ダンロップ
225/80R17.5 ミックス溝|トーヨータイヤ
225/80R17.5 スタッドレス|トーヨータイヤ
225/80R17.5 ミックス溝|ヨコハマタイヤ
225/80R17.5 ミックス溝|ヨコハマタイヤ
225/80R17.5 スタッドレス|ヨコハマタイヤ
225/80R17.5 ミックス溝|ブリヂストン
225/80R17.5 スタッドレス|ブリヂストン
225/80R17.5 スタッドレス|ミシュラン

「低燃費」を求めるときのポイント

トラックの運用において、常に気がかりなのは「燃費」ですよね。トラックタイヤは積み荷と重い車体を支える肝心な部分ですから、タイヤの性能によって燃費は大きく変わっていきます。低燃費を重視してトラックタイヤを選ぶ場合、どのようなポイントをチェックすればいいのでしょうか。

「転がり抵抗性能」をチェック

低燃費タイヤ(エコタイヤ)の特徴は、通常のタイヤと比較して「転がり抵抗」が低い点。トラックタイヤが回転するときに、進む方向と反対方向に生じる力を転がり抵抗といいますが、この抵抗を小さくすることで、スムーズにタイヤが回転します。

トラックタイヤがよく転がれば、その分、少ない燃料で長い距離が走れます。使用する燃料が少ないと、CO2の排出も減るため、環境にも優しいというメリットがあります。

販売店・カタログで「ウエットグリップ性能」をチェック

燃費のよさを一番に考えるのなら、グリップ性能にも目を向けましょう。グリップ性能は「ドライ性能」と「ウエット性能」の2種類があります。
特に、転がり抵抗性能で確認したいのが「ウエットグリップ性能」です。転がり抵抗が小さいと、燃費がよい反面、制動距離が長くなります。

このとき、濡れた路面でもしっかり止まることが重要なので、その性能の高さを示したものが「ウエットグリップ性能」です。

トラックタイヤには、乗用車のようなウエットグリップ性能のラベリング制度はありません。そのため、カタログを見て自分で調べるか、販売店の人に聞くのが良いでしょう。
転がり抵抗をチェックし、用途に合ったタイヤを選ぶことが大切です。

トラックタイヤは、積み荷だけでなく自分や周囲の人の命を背負っているパーツなので、やはり万が一という事態に備えて「安さ」よりも「高性能」を選びたいものですね。

【低燃費対応タイヤ】
225/80R17.5 タテ(リブ)溝|ダンロップ ECORUT
225/80R17.5 ミックス溝|ダンロップ ACE
225/80R17.5 ミックス溝|ヨコハマタイヤ
225/80R17.5 スタッドレス|ヨコハマタイヤ
225/80R17.5 タテ(リブ)溝|トーヨータイヤ NANOENERGY
225/80R17.5 ミックス溝|トーヨータイヤ ZEROSYS
225/80R17.5 スタッドレス|トーヨータイヤ ZEROSYS
225/80R17.5 ミックス溝|ブリヂストン エコピアM801
225/80R17.5 ミックス溝|ブリヂストン エコピアM801Ⅱ

用途に合わせてタイヤを選んで賢く走行しよう

タイヤドアップ

トラックタイヤの「耐摩耗性」「低燃費」、どちらを重視してタイヤ選びをするかは、使用する環境や用途によっても変わってくるものです。トラックの運用方法に合ったタイヤ選びをしたいですね。

経費削減の面からみると、つい、安いトラックタイヤを選びたくなってしまいがちですが、その安全性には不安があります。

トラックタイヤは、大切な積み荷だけでなく、もっと大切なドライバーさんの命を乗せて走るもの。そう考えると、トラックタイヤにお金を掛ける価値がみえてくるかと思います。

多少、高く感じても、なるべく性能のよいトラックタイヤを、タイヤローテーション(タイヤを付ける場所、前後や左右を入れ替える)などのメンテナンスをしながら、大切に使っていくことをおすすめします。

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