数あるタイヤのトレッドパターン(接地面の形)の中でも今回はミックス溝のタイヤについて言及します。
ミックスタイヤ、別名ブロックタイプタイヤなどとよばれるタイヤの特徴やメリットデメリットをご紹介してまいります。
ミックスタイヤとは下の写真のように接地面がいくつかのブロック状になっているようなタイヤを指します。
なぜ「ミックス」と呼ぶかというと、縦・横・斜めの溝が混ざり合うように配置されているからです。
縦溝タイプのタイヤと横溝タイプのタイヤのミックスという意味でもあります。
四方八方に主溝があるタイヤをミックスタイヤといいます。上の写真はブリヂストンの4トン車向けミックスタイヤです。
この他にはタテ溝タイヤや横に溝の入ったラグ(rug)タイヤや、スタッドレスタイヤなどがあります。
ミックス(ブロック)溝タイヤの特徴(メリット・デメリット)
ミックスタイヤの特徴は下記のようなものがあげられます。
メリット
- 踏ん張りが利く
- 悪路での走破性も高い
- 浅雪くらいならそのまま走れる
デメリット
- 偏摩耗しやすい(特にフロント)
- タテ溝タイヤに比べて燃費が悪い
- タテ溝タイヤに比べて走行音が大きい
- 深い雪や凍った路面は走れない
適している利用用途
- 市街地、高速道路、悪路など、同じ車でさまざまな道路を走る場合
- 北から南まで広い地域を走行する車
- 荷物が思いなど踏ん張りが必要な車
おすすめ車種
- トラック
- バス
- ダンプのリア など
ミックス溝タイヤの特徴を詳しくご紹介
上記のようにミックスタイヤはかなりオールラウンダーなタイヤで、縦溝タイヤと横溝タイヤのいいとこどりのようなイメージです。
様々な地域を同じ車で走行するなど、タイヤの種類を絞れない場合には選びやすいタイヤでしょう。
ミックスタイヤには下の写真のように「M+S」(マッド&スノー)やSNOWの表示があります。
これはぬかるんだ場所や雪の上でも走行ができる、ということを示しています。
その意味でも走破性の高さがわかるかと思います。
ただし、これはスタッドレスタイヤの性質とは全く異なります。
スタッドレスタイヤのように雪が降り積もったりアイスバーンになったりするような場所は走ることができませんのでご注意ください。
あくまで「ちょっとした雪」程度のものだと思ったほうが良いでしょう。
良いところが多いミックスタイヤにも弱点があります。それが偏摩耗です。
特にフロントに装着した場合にその症状がよく現れます。
ハンドルを切ったり、ストップ・アンド・ゴーを繰り返すとタテ溝タイヤに比べても偏摩耗が強く発生します。
タイヤの寿命を伸ばし無駄なく長く使うには、こまめなローテーションと空気圧管理をすることが必要になってきます。
車の使い方に合わせ最も適したタイヤ装着すればその性能を最大限に引き出せます。
わからない場合はタイヤショップなどで聞いてみると詳しく教えてもらえると思います。
正しいタイヤで安全で快適に使いましょう。
当店でも各メーカーのトラック用タイヤを販売しております。
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