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トラックタイヤの偏摩耗はなぜおきる?原因と対策について

2020年4月30日

トラックタイヤ 偏摩耗 原因 対策

せっかくいいトラックタイヤを履いていても、偏摩耗ですぐに駄目になってしまうのはもったいないですよね。トラックタイヤの偏摩耗対策は、経費削減への第一歩。今回は、たくさんある偏摩耗の種類とその対策をご紹介します。

そもそも偏摩耗とは?

トラックタイヤの「偏摩耗」とは、タイヤのトレッド(山)が、均一にすり減らないで、一部だけ偏った減り方をすることです。タイヤは、路面と摩擦する力で発進したり、加速したり、旋回や停止をします。トラックタイヤのトレッドはこの摩耗により徐々にすり減っていくものですが、アライメントや空気圧の異常、運転時のクセなどで、大幅に偏った減り方をしてしまうことがあります。

偏摩耗の種類

タイヤの偏摩耗には非常に多くの種類があり、
・「空気圧」
・「メンテナンス不足」
・「運転のクセ」
が原因によって起こるとされています。

空気圧のチェック不足で起きやすい偏摩耗

センター摩耗

タイヤの中央(センター)部分だけ摩耗している状態で、空気圧が高すぎると起きやすくなります。トレッドのショルダー部分は残っているのに、センターだけ早くすり減っていたらセンター摩耗を疑いましょう。

波状摩耗

トレッドのショルダー部分に起こる、波状に摩耗した状態のことです。タイヤに空気圧の差がある場合や空気圧不足などによっても起こります。

また、トーイン(進行方向に対してタイヤが内側に傾く)やキャンバー(前輪が外側へ傾いている)が不適切な状態でも起こります。

主な原因は、ホイールアライメント(タイヤホイールの角度、方向、位置を調整すること)の異常や、ホイールバランスの不良、ホイールベアリングのガタつきです。

両肩落ち摩耗

タイヤ両側のショルダー部分だけが摩耗した状態です。主に空気圧不足や、積み荷が重すぎることなどによって起こります。

フェザーエッジ摩耗

リブやサイプエッジなどの溝タイプに多く見られる、のこぎり歯のような形の偏摩耗です。空気圧の不足によって起こりやすく、急カーブでの走行が多い場合や、路面傾斜の影響を受けても発生する摩耗です。トーイン不良によってもよく起こります。

メンテナンス不足で起きやすい偏摩耗

多角形摩耗

タイヤを真横から見たときに、多角形に摩耗した状態です。ベアリングとキングピンの接続部がガタついている、ハブとスピンドルが中心から離れてしまっているだけでなく、曲がっているような場合にも起きます。ほかにもアライメントの不適正など、主に回転部分のバランスが悪くなっているときに起こりやすい摩耗です。

肩落ち摩耗

トレッド全体と比べたときに、ショルダー部分だけ溝から段がついたように摩耗した状態を指します。

ステップ摩耗

ショルダー部の外側が集中的にすり減った状態です。

肩落ち摩耗と、ステップ摩耗の起こる原因は同じで、フロントタイヤ装着時にトーイン、キャンバーが適正でない場合に起こります。ほかには、急カーブでの走行が多い場合や、路面傾斜の影響で発生することもあります。

レール摩耗

タイヤの溝の縁部分だけが、レールの通ったような形に摩耗した状態です。アライメントの調整不足や、タイヤローテンションの不足が主な原因で起こります。

リブパンチング

タイヤのショルダー部分以外の、タイヤ溝のある列のブロックだけがすり減っている状態。これは、複数のタイヤの外径差、タイヤの空気圧差などによって起こります。フロントで使用しているタイヤの場合では、アライメント不良の影響で起こることもあります。

片側摩耗

トレッドの片側だけがすり減っている状態です。フロントタイヤ装着時のキャンバーが、不適正なときに起こりやすい摩耗です。また、急カーブでの走行が多い場合や、路面傾斜による影響で片側摩耗でも起こることがあります。

ピット状摩耗

タイヤのトレッド全周が窪むように摩耗している状態です。主な原因は、ホイールバランスの調整不良です。

運転のクセで起きやすい偏摩耗

スポット摩耗

タイヤの一箇所だけが、局部的にすり減ってしまった状態です。これは、急ブレーキや急発進が主な原因で起こります。また、ブレーキドラムの重心が偏っているときや、回転部分のバランスが悪い場合にも起こることがあります。

ヒール&トウ摩耗(のこぎり歯状摩耗)

トレッドの一部のブロックが、のこぎりの歯のような形に摩耗した状態です。「制動と駆動の頻度が高い」という場合に起こりやすい偏摩耗で、空気圧の不足によって起こる場合もあります。

偏摩耗が起こる原因と対策とは?

偏摩耗が起こる原因は、空気圧やアライメントの不適正にはじまり、タイヤの外径の差やローテンション不足などによって起こります。

偏摩耗の予防には空気圧の管理と、タイヤローテーションをこまめに実施することが大切です。また、タイヤの強引な操作や急ハンドル急ブレーキなどの運転のクセに気をつけるだけでも、トラックのタイヤを偏摩耗から守れます。

偏摩耗は、気が付かないうちに起きてしまうことが多いものです。しかし、普段から偏摩耗のことを気にしているトラックドライバーさんは意外と少ないのではないでしょうか。

偏摩耗に気づかずにそのまま走行を続けていると。偏摩耗した部分のトレッドゴムがすり減っていき、カーカスが直接地面に当たってしまうために、バーストの原因になりやすいのです。ほかにも、タイヤの寿命は縮みますし、燃費も悪化。操縦が安定しなくなり、大きな事故の原因になることもあります。

偏摩耗の種類と原因を知って、トラックタイヤのチェックをこまめに実施するのも予防の一つです。偏摩耗が起こってしまったら、そのままにせずタイヤショップに相談しましょう。

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