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トラックタイヤの空気圧はタイヤのサイズによって違うって本当?

トラックタイヤ空気圧測定器

定期チェックの度にトラックタイヤの空気圧が少し下がっていると、最大まで入れた方が時間の節約になると思ったことはありませんか? また燃費が悪くなったとき、何が原因かわからないことがあるのではないでしょうか。

それトラックタイヤの「空気圧」を、正しく理解することで解決するかもしれません。今回は、トラックごとのタイヤ空気圧について解説いたします。

トラックのサイズによってタイヤの最大空気圧は違う?

トラックタイヤは、車体が大きく重くなるのに比例して、重量に耐えられるよう空気圧が高く設定されています。車体の重量の重さを、空気圧でしっかり支える仕組みなんですね。

トラックタイヤの最高空気圧は、下記のように設定されているケースがほとんどです。

・小型トラック・バス(1~3.5tクラス)で、450~650kpa
・バン・小型トラック(1tクラス)なら、350~600kpa
・中型・大型トラック・バスでは、700~900kpa

トラックタイヤの空気圧は目で見てわかる?

乗用車のタイヤ空気圧不足は、タイヤの下側がつぶれて横の面が膨らんだようになるため見た目だけでも確認できます。

しかし、大型車用タイヤは普通車に比べて偏平なため、空気圧が不足していても、タイヤのたわみが少なく見た目では変形がほとんどわかりません。
もし、わかるほどの変形が確認できる場合、取り返しがつかないほど大幅に空気圧が低下しているサインなのでタイヤ交換が必要です。空気圧が低下した状態で走行すると、燃費の悪化やタイヤの摩耗を早めるなど、さまざまな不利益が生じます。

トラックタイヤの空気圧不足は、見た目では非常にわかりにくいため、必ずエアゲージによる点検をしましょう。

空気圧は車種や用途・積載量で変わる?

タイヤの負荷能力・空気圧一覧表などに記されている「最高空気圧」とは、そのタイヤの空気圧の上限です。一方、タイヤの空気圧は車種ごとに指定されており、多くの場合、運転席側のドアの側面にステッカーなどで表示されています。

これは「車両指定空気圧」といって、メーカーが車両ごとに決めた最適な空気圧です。

トラックの指定空気圧は600~800kpaになっています。この場合「適正空気圧」はこの指定空気圧に対して、0~+80kpaの範囲であればOKということになっています。

メーカーは車両ごとにそのタイヤに負荷としてかかる重量を算出し、必要な不可能力のタイヤを指定しています。この「負荷能力」は、空気圧によって変わってきます。

そのため、車両ごとに必要な負荷能力を十分に発揮できるだけの空気圧を「指定空気圧」として定めているんですね。

タイヤの重量ごとにも、最適な空気圧は変わります。例えばタイヤサイズが225/80R17.5のとき、空気圧が700kpaだと、最大不可能力は単輪で1550kg、複輪では1500kgとなります。

大型トラックによく装着されている「偏平タイヤ」は、少ない空気量で荷重を支えるために空気圧は高く設定されています。

245/70R19.5の偏平タイヤの場合、空気圧は850kpaです。最大負荷能力が、単輪で2240kg複輪で2120kgとなります。

空気を入れてもすぐ圧が下がっちゃう原因は?

知らず知らずのうちに、トラックタイヤの空気量が減っているケースがあります。空気圧を測るたびにいつもちょっと下がっている、という場合は以下をチェックしてみてください。

空気がゴムから抜けている

タイヤの原料であるゴムは性質上、空気を少しずつ通過させてしまうという特性があります。これは何もしなくても、一定の期間が経てば空気圧が下がっていくということです。自然な空気の漏れによって、ひと月で空気圧が全体の5%ほど下がってしまうこともあります。空気圧は月に1回以上の点検だけでなく、1日1回運行前の目視による外観点検が必要です。

リムの歪みから空気が漏れる

ホイールを縁石にぶつけると、リムの歪みから空気漏れが発生することがよくあります。また、ホイールのリム幅とタイヤの幅が合っていないとタイヤとホイールが密着せず、空気が漏れる原因となるケースも。タイヤとホイールをよく確認し、適応範囲で交換することも大切です。

タイヤの経年劣化

タイヤの経年劣化によってひび割れが発生し、そのヒビから空気が漏れることもあります。タイヤはゴム製品なので、経年劣化や保存状況の悪さなどによる劣化によって、内側からヒビ割れが起こり空気が漏れることもあります。

バルブやパッキンの劣化

タイヤに空気を入れるためのエアバルブは、ホイール側に付いています。エアバルブの破損や、エアバルブの中に入っている部品のバルブコア、パッキンなどが傷んでいると空気漏れの原因になります。エアバルブの素材は、タイヤと同じくゴムなので経年劣化は避けられません。そのためタイヤと同様に、2~3年を目安に交換するのがよいでしょう。

また、エアバルブがホイールと接触する部分には、ゴムパッキンが使用されています。このパッキンは空気の漏れを止めるための部品ですが、やはりゴム製なので、経年劣化が起こります。パッキンがひび割れを起こしている場合も、すぐに交換しましょう。

月に一度の空気圧点検、最適な空気圧がわからないときは専門店へ

空気圧が100kPa低下すると摩耗は5~10%早まり、燃費は1.5%も悪化するだけでなく寿命も短くなります。抵抗が増えるぶん、燃費も悪くなることがありますし発熱による損傷も起こりやすく、危険です。

空気圧が高すぎると、タイヤの中心部ばかりが早く摩耗してしまったり、乗り心地が著しく悪化したりという影響も。やはり適正な空気圧でないと色々な不具合が起きますし、最悪の場合は事故につながることもあります。

ひとくちにトラックタイヤの空気圧といっても、トラックに適した空気圧は積載量や用途によって違ってきます。大型トラックは何トンもの重さがある積み荷をのせて走行するため、タイヤの空気圧は安全な運行に直結する部分です。

少しでも不安があったら、プロに相談するのが一番ですね。

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